あなたの一助になれればと想うブログ

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世にも奇妙な物語(迷宮)という作品から考察する学び

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どうも!モーリーです!

 

今回は世にも奇妙な物語youtubeで見ていて、懐かしさも感じつつ

ある作品からもっと視点を増やしたら色々と学べることが多かったのでシェアしていきます。

 

 

『迷宮』という作品

www.youtube.com

まずは動画を見てください。

 

閉鎖されて10年がたつ、ミノタウロス伝説をモチーフに徐々に進化をしていく世にも奇妙な迷宮アトラクションが今回の舞台です。

最初の登場人物は

・青年(主人公)

・迷宮研究家の男

・ジャーナリストの女性

 

この3人が閉鎖された迷宮へ、出口を見失わないための長いロープ(アリアドネの糸)とGPSを持って入っていきます。

 

迷宮研究家は

「じつはここは事故が多発していて、帰って来たものはいないんだ。さらにここには当時のイベントで使われてた『金塊』がまだ眠っている」と語りだす。

 

ここでアリアドネの糸が切れているのと、GPSが圏外になっているのに気づく。

焦った3人は引き返そうと元のルートを走って戻るも出口がない。完全に迷宮に迷っていまったようだ。

 

ここで3人は謎の男に出会う。

男はどうやら10年前にこの迷宮で行方不明になった14人の一人であった。年齢も当時のままで、世間では10年の月日が経っていることに衝撃を受けているようだった。

 

迷宮研究家は自分たちが迷っているのを隠して「出口に案内してやるから、ここにある金塊の場所を教えてくれ」と提案すると、迷宮の男は静かに案内をする。

 

長い時間歩いて言ったところで中央広場にある黄金に光り輝く黄金の兜が台座の上に鎮座していた。

 

4人はその美しさに見とれ、みんなで乾杯しようと迷宮研究家がいいだし、乾杯することに。

しかしその中には痺れ薬が仕込まれていて迷宮研究家以外は地面に倒れてこんでいきます。

 

「これで俺のものだ!」迷宮研究家の男はそう言いながら黄金の兜を手に差しのばしたところで、薬を飲ませられていなかった迷宮の男に逆上され剣で殺されてしまいます。

そして全員が気づきます。ここは行方不明になった14人が殺し合いをした場所だったのです。迷宮の男は生き残ったたった一人の人間でした。

「お前ら、俺を騙しやがって!独り占めしようとしやがった。これは俺のものだ!みんな皆殺しだ!!」と言いながら、青年とジャーナリストを追いかけはじめました。

 

なんとか、青年とジャーナリストで迷宮の男を気絶させることができた。ただ、それもつかの間の話。

欲望に取り憑かれてしまったジャーナリストに青年は頭部を殴られ気絶させらてしまいます。

 

ジャーナリストは気絶している迷宮の男から黄金の兜を剥ぎ取ろうとしたが、迷宮の男が急に立ち上がり剣で殺されてしまいます。

 

青年が目を覚ました時には、2人は殺され、迷宮の男は姿を消し、一人路頭に迷いながら落ちていた出口のない地図を片手に長い月日を歩きつづけると、

そこに、ここの迷宮を設計し作ったと語るおじいさんが座り込んでいました。

 

おじいさんの目の前には水の入った瓶がおちていて、心優しい青年は落ちていた水の入った瓶を「あなたのものだ」とそっと渡しました。

 

おじいさんは、「疑心暗鬼で自分だけが助かろうとして、自分だけが金塊を独り占めしようとしたのが人間の欲望がこの迷宮を増幅させ人をミノタウロスにしてしまった。あなたは、そういうものが一切感じられない。英雄テセウスと同じ資格を持っている。あなたは助かるべき人だ。私はこの迷宮を観測し続けるからお行きなさい」といい、

青年の持っていた地図に先ほどの水をかけると出口の場所を指し示した地図に変化し、青年は迷宮から生還するのであった。

 

 

この作品で得た教訓

作者が一番伝えたかった教訓

『自分だけが良ければいい、自分だけが助かればいいという強欲で傲慢な人は救われない』ということ。

 

私利私欲にまみれ、人を蹴落としてでもお宝を自分のものにしようとする人は結果的にバチが当たり、失敗するということです。

 

 

違う視点から見た教訓

青年は迷宮の男を救わなかった。

青年は迷宮を彷徨っている私利私欲にとりつかれた迷宮の男を救おうとは考えていないです。

これは「自分だけがいい、自分だけが助かればいい」という教訓を語っている作品においてジレンマが発生しています。

このジレンマは、多くの作品に見受けられるものかもしれません。たまに、敵も救おうとする主人公(ドラゴンボールで悟空がフリーザを見逃そうとした)もいますが、敵をも救うのが本当の英雄なのではないかと感じてしまいます。

今回は主人公が迷宮の男を救える可能性が極端に低かったのかもしれません。

 

ここで得られる教訓は、自分の現状と能力に応じて助けられるものが変わってくるということです。

自分の人生を犠牲にして、何かを助けようとするのはただの無謀な自己犠牲です。

 

 

この全ての事件の根源はこの迷宮を作ったおじいさん。

作中はこの迷宮はおじいさんの理論を証明するために作られた施設だといいます。

ある理論とは「メビウス理論」といい、時間と空間が現世とは関係のないメビウスの輪のように閉ざされた環境になるのだと言います。さらに迷宮は成長し続けるということまで語っていました。

この建造物を作ったのは、その理論を証明するためだということはわかります。ただ、ここに黄金の冠を設置したり、人を殺すことができる剣を置いている、という状況を見れば、

人を閉じ込め、人に殺し合いをさせる気満々で作ったのだと推測できます。

つまりは、最大の私利私欲にまみれた化け物は実はこのおじいさんであり、10年前にイベントで死んでいった参加者は実験に参加させられたモルモットだということです。

作品では青年に道を示してあげて、いいおじいさんだと思われがちですが実は悪の根源であったということがわかってきます。

 

この教訓から得られるのは、悪役は見せ方次第では気づかずに終わるということです。

本質を見抜く目があるかないかで、物語は全く違う見え方になるでしょう。